母校との「つながり」

「レクチャー情報編」の講演会

 東高校を昭和63年3月に卒業してから37年が経過して昭和100年とも言われる今日、私も世間もどんどん移り替わりました。私の高校在籍時は普通科のみでしたが、創立100年以上の歴史がある母校は、普通科・理数科・英語科の3学科を有する特色ある高校となって、私の目には輝いているように見えます。

 令和6年度に母校は文部科学省からDXハイスクール採択校に選出されたとのお話しを聞きまして、小職はデータサイエンス分野で仕事をしていることから、何か私がお手伝いできればと考えておりました。

 母校で開催された昨年の同窓会総会に参加した際、塩見校長先生がお見えでしたので、相談させていただきましたところ、理数科1年生にデータサイエンスに関する講演をさせていただくことになりました。卒業生である私にとって大変光栄なことであり、よろこんでお引き受けいたしました。

 令和7年1月16日の午後に東高校を訪問し、校舎の外観を見て通学していた頃と変わらないなと感慨にふけておりましたが、改めて建物の中に入ると時代の変化に対応するように改装された箇所もありました。私の時代には無かった情報教室がありましたが、そこはかつて私が在籍していたクラスの教室があった場所でしたので印象的でした。当時パソコンは貴重なものでしたので、電卓の延長線のような液晶画面の計算機を数学の先生から借りて、BASICでプログラムを作って楽しんでいたことを思い出します。

 いざ本番ということで、理数科1年生の皆さんに「データサイエンスの見方・考え方」と題する話をさせていただきました。学年が2年生にあがると探求活動が本格化するとのことでしたので、コイン投げゲームによる模擬実験を交えながら統計的にデータを見ることで次のステップにつながることを説明し、デジタルデータを分析する際の参考となればとの思いでお話しさせていただきました。

 至らぬところも多々あったと思いますが、母校との「つながり」を実感する大変貴重な経験をさせていただきました。東高校の教職員の皆様にはとてもお世話になりまして心より感謝申し上げます。生徒の皆様に小さな学びが得られたのであれば望外の喜びです。本当にありがとうございました。

高63② 中川雅央